2005年 県大会

全国大会での転落のショックは想像を超えて大きかった。
私のような実績のない人間は初めが肝心だっていうのに・・・。
1年目はまずまずの滑り出しとしても、2年目で一気に底辺に落ちてしまった。
これをまた盛り返すには2倍も3倍もの力が必要になってくるだろう。そういうものでしょう?
ただでさえ、独学なのにこれ以上どうやって向上しろというの?
・・・そんなことを考えると今後の大会参加は尻込みしてしまいそう。
かといってこのまま終わりにするのは、中途半端で意気地がなさすぎやしないか?悔しすぎやしないか?
独学でも続けていれば、もしかしたら改善の余地が見えてくるかもしれないではないか。
恥さえ捨てれば怖いものはない。
考えに考えた挙句、締め切りギリギリで県大会への申し込みを済ませた。
済ませてはいたが、練習をサボり県大会をナメてかかっているのがtuzi流。
こんな私に雷が落ちたのは10月も末のことだった・・・

<10月>
この日、私は初めて孫式を習いに行った。
年に一度だけ我が県の講習会に招かれている中国人先生が孫式の教室を開いており、
そこへ体験入学として参加することができたのだ。
原則として体験入学は一度限りだし、かなり遠くなので、こういう経験は滅多にできるものではない。
県大会の練習すらサボり、ナメてかかっている私の体はコチコチで、ストレッチにすらついていけないありさま。
(「自主トレ日記10月」参照)
孫式教室とあって、先生から振られる話題は当然のことながら大会成績の話しに偏る。
「毎日練習してる?」
「はい、でも全国大会が終わった7月から練習してません・・・」
「ひとりだから、出場はできるよね」
(↑イヤミたっぷりに)
「 ・ ・ ・ ・ ・ 」
「20年くらい練習積んでる人でやっと出場してるんだよ」
(↑おまえなんかお呼びでない、と言ってる)
「 ・ ・ ・ ・ ・ 」
「独学ですぐに出るなんて審査員に失礼でしょ!」
(↑ボーッとした顔でいたからなのかハッキリ言われた)
 ・ ・ ・ ・ ・ 」

練習後にこの会話はキツイです。
結局、私の動きは大会でお見せできるものではない!とハッキリキッパリ中国人先生に言い渡されたのですから。
ガツンガツン言われ涙目になって遠路帰途につくことになった私だが、
不思議に全国大会の時に味わったような落ち込みはなかった。
私は中国人先生に何か言われたことくらいで怯むようなヤワではないし、
この時の先生の言葉は、ありがたく受け止めています。
何も言われないよりは何でも歯に衣着せず鬼のように言われたほうがずっとずっとありがたい
そして「だったら、前回より成績がどうなるか出場してやろうじゃないの!」と、
闘士が湧いてくる(負けん気だけは旺盛)のがtuzi流。
だからといって、それでも練習をサボるのもtuzi流。(←進歩ないじゃんっ!)
とまあ、この時の体験はとてもよい刺激になったし、大会へ臨む姿勢の上でも自分を見直す好い機会になった。

県大会まであと2週間。
この2週間で、体験入学で言われたことのひとつひとつを洗い出して網羅するのは今更無理。時間がなさすぎる。
これから勉強し直すに新しいVCDで良いのが(解説が細かい)手に入ったことでもあり、
目から鱗で套路を最初から最後まで勉強し直したい。
あくまで独学なのだが、こちらから欲すればやって来るものだ。
私には孫式の先生がいないので、待っていれば与えられるという状況に置かれていない。
孫式の教室に通って指導してくれる先生についていれば、当たり前に与えられることでさえ、私には一切ない。
だから、自分から行動を起こすしかないのだ。
それは例えば、中国からVCDを取り寄せるとか・・・
疑問に思うことがあってもそれに答えてくれる先生もいない。だから本を読むとか・・・
これまでもそうしてきたし、これからもそうしていくしかない。
だから教室に通って1年でできることを3年も4年もかかってしまうし、それでも気がつけばいいほうで、
気付かずにいて当たり前。先日の孫式教室に体験入学してみてそんなことも感じたのでした。
全国大会で散々な評価をされたわけだが、それは中国人先生がおっしゃるとおり、
しごく当然の成り行きなのだろうと感じた。(1年目の成績がマグレだったのだ)
だから「もう私の孫式はこれ以上のことはできない」なんて投げ出すのは、あまりに早急と思えるようにもなった。
私の孫式はまだまだ不十分で改善の余地がまだまだ残されている。
やるべきことは無制限にあるのだ。
「事実、そう実感している、という点が私の進歩の表れね♪」って
自画自賛して足元すくわれるあたりが、いかにもtuzi流。
「まだまだあるっ!」って言うだけ言って体動かさないのもtuzi流。

<プログラム届く>
「今年も孫式は私ひとり♪」
いや、待てよ。そうとは限らないじゃないか。我が県でも孫式の選手が出てきたかもしれないじゃないか・・・。
・・・って届いたプログラムを恐る恐る開けば、今年も孫式は私ひとりでした。
しかしながら他の種目では今年の参加者は増えたような。
女子の種目に限って言えば総合42式A・Bで、昨年は2人(ひとり棄権したので結局ひとり)だったのに今年は6人。
太極刀・剣は昨年私ともうひとりの一騎打ちで2人だけだったのに今年はこちらも6人。
それから楊式規定がここ何年も1人だったのに、今年は一気に3人に。
特に目を引いたのはジュニア選手の増えたこと。
種目もジュニア太極拳のほかに長拳、ドラゴン、パンダ、棍術と増えに増えた。
そういったことが原因してなのか、プログラム構成も変更になった。
私の出番は午後の2時頃、楊式規定→陳式規定→孫式規定の順で競われていたのだが、
といってもどの種目も選手はひとりだったのだが・・・
ところが今年は楊式規定が3人になったし、陳式選手はシード選手になったので県大会はパス。
私だけが無競争。午前中に組み込まれていた。
しかもジュニアの直後・・・
私を審査するのはジュニアを審査した審査員ってこと?
ありっすか?
これもありっすか?

<大会当日>
出番が午後だと、終わるまでソワソワしてしまうものだが、
今年は午前なので緊張しながら長時間待つことがなくて気分的には楽だ。
受付を済ませ、着替えて練習場に向った。1時間くらいしか練習時間がない。
練習場ではジュニアたちが特訓を受けていた。
でもそこはお子ちゃまがワー、ワー騒いでばかりで指導の先生の言うことなどまったく聞かない。
なんだか、今日だけの練習でぶっつけ本番、てな感じもしないでもない。
(失礼な!そんなことがあるものか。tuziでもあるまいし!)
そんな、騒々しい中コートの半分で大人の選手も練習をしている。
練習場から出てくると、ロビーでお子ちゃま選手は父兄におやつをねだっていた。
出番前直前でもおやつをたいらげ、おにぎりを食べ、がぶがぶジュースを飲んで、
友だちと記念写真を撮り、「あ〜あ、土日が潰れちゃったよ〜」と語る。
そっか、君たちにとっては連れてこられた大会なんだね。
そんなジュニアも蟷螂拳を披露した青年を見たとたん、
「すっげー!ボクもあれしたーい!」と見よう見まねで動いてみたりしている。
子供たちは形から入る、ってこと(笑)
大会の見学というものはいたって退屈なものである。
蟷螂拳のような珍しい拳式でも出てこない限り、どの表演者も同じようなもので・・・
それはなぜか?と尋ねれば、ある人が「個性がないから」と答えてくれた。
然り!
そのとおりだと思う。でも大会というのは点数が競われる場。
点数を上げるためにはむしろ個性は消さなければならないのかも・・・。
テキストどおりに狂いなく動くことが要求されているのかも・・・。
私などは「太極拳なんだから同じ拳式をしていても個性が現れて当然」と思うのに、
大会を見学した限りそれは見えてこない。消えているのだ。消しているのだ。
はじめからそういった練習をしているのだ。
なるほど。だから全国大会ですら見ているほうは退屈するし、面白くないわけだ。

さて、‘技術のなさが個性のtuzi’だが孫式は今年も私ひとり。
またも「あの姉ちゃん、なにしてんの?」状態になること請け合いだ。
ジュニアの後っていうのが引っかかるが、どうせ私の孫式などフェスティバル部門のようなものだから(笑)
県大会参加も今年で4年目。
点数への期待もなければ、観客の注目もない個人参加選手。
なーんて、ひねくれちゃってこんなことばっか言ってるから、練習もいつしかダラけ、
喝をいれられても動じないしぶとさまででてきてしまった私。箸にも棒にもひっかからないとはこのこと。
救いようがないありさまのこんにち・・・
今回の大会のための練習だって、あ、いや本来は大会があるから練習するのではなくて、
練習あっての大会参加であるべきでした。もう、早くも本末転倒してますから。
ま、とにかく大会が近づかないと練習(しかも、ひとり自主トレ)しない私は、
今回の練習がなんと2週間。いや、天気が悪いだなんだかんだで1週間仕上げ。
あ〜あ・・・
ほんと申し訳ない・・・
こんな奴が太極拳をhpに書くなんてもってのほかです。
練習場はいつもの河原。
10月に行った中国人先生のストレッチをとりいれての準備体操と套路を数回繰り返して。
とにかく時間内に終わらせることを念頭に、新たな動き方を取り入れたところも少々あって・・・
なんとか帳尻あわせた、って感じです。
付け焼刃です。
ほんと申し訳ない・・・

<結果に思い悩む>
本番では今の私にできることはしました。
動きに失敗はありませんでしたし、時間も5分40秒くらいで収まりました。
ただねえ、昨年に比べてどうなんでしょう?
そこのところが私には分からないのです。
昨年だって、私にとってはベストと思って終わったわけですよ。
おととしだって、これが私のベストって思ったわけですし。
私の孫式は進歩してるのでしょうか?それとも・・・?
こういうことは点数じゃないのですよ。
私の太極拳は上達してるのでしょうか?ってことなんですよ。
そりゃ、私はいまだに体が硬いですよ。それを改善するべく努力も怠っていますよ(←ダメじゃん!)
ということは上達してないってことなんですか?
うわーん、よく分かりません。
よく言うじゃないですか。
「太極拳の体ができてない」って。
太極拳の体ってどんなんですか?
柔軟性ですか?
体が柔らかくて足が上がることなんですか?結局、そこなんですか?

結果は8.55
昨年、おととしが8.46でしたから、点数だけは自己ベストでした。
今年は一人の審査員を除いてみんな8.55でした。
勘ぐりたくはありませんが、おそらくはじめから8.55に決めてあったのだと思います。
点数は上がった(上げてもらった)のですが、この点数どおり私の太極拳は上達したのでしょうか?

ま、点数はさておき、フェスティバル部門(笑)の私の孫式は会場でどんな反応だったのでしょうか。
そっちのほうが気にかかります。
今年初登場の蟷螂拳、八極拳と同様、会場のみなさんに楽しんでいただけたでしょうか。
せめて退屈しのぎの一服の清涼剤になっていれば幸いと思う次第です。

<見学、拳学>
同じ非加盟団体(個人参加)で今年も出場したカノトちゃんと会場で久しぶりに会った。
「tuziさん!終わったんですか?」
「ええ」
「見てなかったんですけど何点でした?」
興味ないんなら聞くなよっ!
(興味あるなら見てるはずだから)
「8.55」
さらにカノトちゃんは探りをいれてくる。
「tuziさんはどこに孫式を習いに行ってるんですか?」
「行くもなにも孫式教えてるところがどこにあるのよ?」
「じゃ、どうやって・・・?」
「だからー、相変わらず独学よー」
(前にも言ったじゃないかーっ!今なんかw代表の教室にすら通ってないっていうのにっ!)
「どこでですか?」
(しつこい。屋根のある練習場があると思っているらしい)
「近くの河原よ!雨が降ったら休みよ!」

そのカノトちゃんは総合42式に出場したのだが、散々な結果に終わってしまった。
順位がどうのというより、全体的に動きが上手くなかった。
彼女は私なんかと違って‘太極拳の体’もできてるし、背も高いし若いんだから頑張れ!

大会最後に全国大会入賞者の表演があった。
陳式の青年は鼻息がさらにエスカレートし、天狗君路線まっしぐらだし、
女子24式の彼女の演舞はやっぱり退屈だし・・・(はっきり言ってどこがよいのかわからない)
北京武術院のスタッフジャンパー着てる青年が今年の目玉だったかな・・・
でも全体的に競技そのものは退屈だ。
やっぱ、ジュニアが話していた通り「土日潰れちゃった」が当たっている(笑)
この退屈さを打開するには、私が来年、紫色の表演服着て八掛掌をするしかないか。
(↑マイダーリンL老師の表演に憧れての妄想発言)
「(フェスティバルだよ、フェスティバル!)」
こうやってふざけたことばっか言ってるから肝心の孫式が伸びないんだろーよ!
まじめにストレッチしなさいっ!って話しです。

<反省だけならサルでもする>
今回の大会で私の中に残ったものは、反省と今後の自主トレ方法の洗い直しです。
ひとーつ!とにかく、ひとりでも毎日自主トレを欠かさないこと!
ひとーつ!大会を目的にするのではなくて、日々鍛錬を目的とすること!
ひとーつ!口ばっかじゃなくて実践すること!
喝!

な〜んて言ってる舌の根も渇かぬうちにもう自主トレサボリに突入したtuzi。
大会が終わったとたん練習しないtuziよ、おまえに告ぐ!
「ダメだこりゃ。。。」
(by いかりや長介)





2006年全国大会

7月14日(金)
昨年のことを忘れたわけじゃありません。もう二度とあんな思いはしたくありません・・・。

昨年の結果は以前書いたとおり、2年前の初出場の時に比べ散々に終わった。
確かに体調は悪かった。しかしそれだけだろうか・・・?
そして今年。
私は性懲りもなくまた孫式規定に出場することにした。
3年も出場しているとだいたい成績の良い人の顔もわかるようになって、見知った顔ぶれに自然と気づく。
練習場に行けば「あ、この人!」という顔に会うことになるのだ。
例えば、毎年熱心に休みなく練習を重ねるN県代表。
いつ見ても可愛らしいG県代表。
そしてコーチ付きで中央でガンガン練習しているのはT都代表。
誰もが虎視眈々と優勝を狙ってる。
射程圏内の人たちだ。
私が今大会注目しているのは昨年の優勝選手、T都代表のH選手。
そのH選手は私と同じ組みの出場なので、今回はじっくり見ることができる。
そしてH選手の相手はやはり優勝候補で優勝経験のあるT選手という、またとない好カード。
(コンピュータでランダムに選手を組み合わせ順番決めてるってホントか!?)
2年前私が表演服を借りたS県代表のK女史も「今年こそは!」と優勝を狙ってるはずだ。
・・・とまあ、大会ともなれば全選手が優勝を、せめて入賞を狙ってるに決まっている。
んじゃ、私は?
私だって優勝は考えられなくとも、せめて入賞ぐらいしてみたいものと・・・
ま、順位は点数に付いてくるものですから、私の今年の目標は昨年を上回る点数8.43以上。
目標は8.6です。
・・・でした。

練習場にて
熱気ムンムンの練習場。
それでなくとも本日の東京の外気温は30℃を越えている。暑い。
毎年の事ながら一面しかないコートをめぐっての場所取りの争奪戦。
ほんの少しの隙間を見つけてコートに立っても、目をギラつかせた選手が近づいてきて、
ぶつかりそうになるものなら「(あけなきゃ・・・)」って思ってしまう。
・・・ってここは極道の世界か!?
そのようなわけで私のような気の弱い人間はこれじゃ永久にコートに立てそうにない。
準備体操しながら‘極道コート’を見つめるしかない私・・・
コートの隅ではN県代表のK選手が鬼のように練習を重ねている。
「(そんなに練習して疲れないかなあ)」と思わせるほど何度も何度も套路を繰り返している。
私のすぐ前ではコーチ付で激励を受けているT都代表選手。
これでもか!というほど脚も上がり自信満々のご様子。
G県代表のA選手は昨年が弟3位。彼女は套路練習はせずに柔軟に余念がない。
(本番直前の待ち時間に套路練習していた)
ところで、私といっしょにコートに上がる選手はT県の選手なのだが、昨年の孫式規定の名簿には名前がなかった。
新人選手なのかもしれない。
強豪を押しのけて出てきた新人で若手の有望選手・・・かもしれない。
ま、どのような相手であっても、たとえシード選手と当たろうと、
もはやここに来て自分のスタイルを変えられるわけじゃないのだから、自分の孫式を思い切り出すだけ。
相手を気にすることではないのだけどね。
なーんてことをボンヤリ考えながら、練習もほどほどに着替えにロッカー室に戻った。
結局、コートの上には上がれずじまいだった・・・
まだ時間もあることだし、シャワーを浴び(←かなり余裕)、さっぱりしたところで受付に向った。
昨年はのんびりしすぎてキャンセル票書かれてしまった苦い経験がある。
早めに受付を済ませ、整列までの時間、私は1組目の見学にコート脇に行った。

棄権、そしてやり直し
1番目の学生選手が一人での演技。相手が棄権したのだろう。
私が言うのはおこがましい限りだが、そのトップバッターの彼女、なかなか良い動きだったしミスもなかった。
でも、トップは基準とされてしまうため、不利な面がある。
即座にだされた(すぐに点が出るというのもなんか不思議だ)彼女の点数は思った以上に低かった。
私の目には低くても8.5以上は出ると思ったが、実際は8.45くらいだった。
「(もっと出るかと思ったよ・・・あれで8.4点台なのぉ?)」
2番手はS県代表K女史。今年こそは優勝を狙ってくるはずだ。
だって、昨年2位に終わって「私のほうが正確だったのに!キーッ!」って、あからさまに悔しがってたんだもの・・・。その彼女も相手が棄権してて
一人での演技だった。
クセのないあっさりした動きで途中まで順調だったが、套路の中ごろでふらついた。
それからも安定しないのが少し続いたが、ようやく後半になって持ち直して終わった。
「(あれー、今年は残念。K女史の優勝はないな・・・てか、これじゃ入賞もなくなっちゃったね)」
そう、心の中で予想をつけた私に信じられない点数があがった!
8.7!
え?なんで?
最初の人のほうが良かったじゃん!
ふらついて8.7点台て!
どーなんてんの?
・・・ハイハイ、了解しました。
のみこみの早いtuziさまは納得しちまいましたよ。
審査員の点数はあらかじめ決まってるんですね。(毒)
シード選手(S)というだけでこれですか!?(毒)
そういえば、だから私は昨年演技を見てももらえなかったんですね。(毒)
審査員の皆さんが見てる資料は昨年の成績なのですね。(毒)
シードのSはもしや審査員と知り合いのSなのですね。(毒)
ハイハイ、全国大会といえども所詮は身内同士の大会だったのですね。(毒)
そりゃ、審査員が先生の選手もいるんだもんね。(毒)
気を取り直して3番目の彼女。練習場で猛練習していた彼女でした。
その彼女も相手が棄権して一人で演技を始めたのですが、
ここで私の集合時間が迫ってきたため彼女の健闘を祈りつつ・・というか、
練習場の彼女を見てれば大丈夫に決まってるが、私はコートを後にした。
その数分後、彼女に悲劇が起こるとも知らずに・・・

来年の規定
私は読者の方から、来年から規定伝統拳4種がなくなると聞いていた。
本当だろうか?
だって、「規定」と名がついているのは選手権用に作られた套路だからじゃないの?
その規定種目がなくなるなんてどういうことなんだろう?
もしかして規定と自選で各県から1名ずつ、という人減らしなのではないか?
それは大いにありうることだ。
昨年あたりからジュニア強化があからさまになってきて、大人の人数が押さえられる傾向にあった。
それでも規定種目がなくなるという真意が私にはどうも解せない。
しかし、この話しが本当だとすると、私の出ているこの孫式規定だって今年限りということになる。
みんな力が入るのも無理はない。
そうなると、来年は今年まで規定種目に出場していた人たちはみんな自選に移行するの?
自選がどっ、と増えるわけかい?
いずれ狭き門ということになるわけやね。
てか私、そうとは知らずに次回県大会の申し込み「孫式規定」でだしちゃいました。
あ〜あ、来年は出場できない、ってことか・・・
(県大会で「規定」種目に出ていても代表になれるらしい)
さて、整列した際にお相手の方とご対面した。
若い選手かな、とビクビクしていたが、そうでもなかった。
逆を返せば、そうでもない、ということはベテラン選手ということ・・・
「宜しくお願いします」と簡単に挨拶を交わし入場して行くと、なんと‘猛練習の彼女’がやり直しをするところだった。
へ?
なんで?
途中で套路を忘れた?
それとも間違った?
自分の演技でどこか納得がいかなかったとか?
結局、彼女は私たち2組の前にやり直していたのでした。

私たち2組はふたり一組で8番まであるのだが、後半4番以降に強豪選手がかたまっている。
その4番がG県のA選手である。
A選手は昨年3位で、その前年は私が初出場で組んだ方である。
それ以来、チラッとお話しする機会があるのですが、今年もチラッとお話した。
A選手「いついらっしゃったんですか?」
tuzi「今朝です」
A選手「日帰りですか?」
tuzi「いえ、今年は横浜で遊んで行きます」
A選手「うふ♪いいわね♪今年はおまけ付ですね♪」
tuzi「おまけというより、そっちが本分でして。エヘへ・・・」
A選手「ふふ、そうね。そう考えなくちゃね」
「(どういうこっちゃい!)」
tuzi「あの(やり直してる)選手、Aさんと同じ県の方でしたっけ?」
A選手「ああ、彼女ねN県なのよ」
tuzi「練習場でお話しなさってたから同じ県かな、と思ったんですけど」
A選手「彼女が初めて出たときね、「ちょっとちょっと」って話しかけられて、それ以来親しく話すようになったのよ」
tuzi「そうだったんですか・・・やり直ししてますけど、どうしちゃったんですかね」
A選手「・・・そうねえ」
終わってからA選手とやり直しの件をお話ししていたみたいです。
「えー!?そうだったのぉ?」とA選手が言ってるのが読唇術で読み取れたような気がします。
私には‘猛練習の彼女’に何があったのか今もって不明ですが、あんなに練習してて、
しかも実力もある彼女なのに、どうも本番に弱いようです。
思い返してみれば昨年も彼女は本番で実力が発揮できてなかったように思う。練習場では凄いのに。
会場の観客に聞いたところによれば、どこも失敗したふうには見えなかったが、
急にふっつり止めてしまい、いきなり包拳礼してコートを去ったのだという・・・
いったい何が起こったのか非常に気になります。

強豪3選手
さて、そのA選手。彼女も優勝候補のひとりだ。彼女はいつもどおりの演技で8.7点台を叩きだした。
お次はT都のH選手。昨年の優勝者と、これまた優勝経験のあるN県のT選手。
私の目にはN県のT選手が安定した動きで良かったように思えたが、結果はH選手の方が高得点だった。
なんで?
H選手グラついたじゃん!
それでも8.8ですか?
ますます分かりません。
絶対、あらかじめ点数決まってるでしょ!
そうとしか考えられませんて!
演技終わる前から点数表めくってたでしょ!
最終結果はH選手(グラついた)が優勝。
第2位がA選手。
そして第3位にK女史(フラついた)だった。

他人(ひと)のことはこれぐらいにして、私の話しなんですけどね。
私はいつもどおり自分の孫式を今の私ができる限り発揮できたと思います。
そりゃ、脚だって上がらないし、優勝した選手のように見栄をきったり、タメを作ったりしないから
ペースも速めですけどね。でもまあ、私の実力なんてこんなもんでしょ。
演技が無事終わって、「(ふむ、8.6はかたいな)」そう思っていた私の耳に飛び込んできた
衝撃の結果は・・・
8.45!
うググ〜ッ・・・ガクッ。
昨年より0.02アップ・・・
でも、あんまし嬉しくない・・・
せめて8.5欲しかった・・・
順位だって昨年同様下から数えた方が早い・・・(泣)
観客席の人が言うには「2組の点数は辛かった」らしいが、
それもそのはず、強豪選手が連続でかたまってましたからね。
段取りがあったのでしょうが、それにしても辛過ぎるよ。
だったら公平にしてよ!公平にっ!

熱き女の戦い
目標の8.6には遠く及ばなかったのですが、うすうす「(そんなことだろう)」と感じ始めてた私に
昨年のような落ち込みはありません。
演技が終わって、お相手だったT県の代表の方に「お疲れ様でした〜」と挨拶しに行った。
私の「孫式されて長いんですか?」の問いに
「5年くらいですかね。でもずっと自選で出てたから・・・
でも今年で規定がなくなるでしょ?だから記念にと思って。お受験なの♪」
「はー。そうだったんですか・・・(規定がなくなるって話し本当だったんだ)」
それにしても、規定がなくなったら今規定に出てる選手みんな自選行っちゃいますよね?
ふ〜、また種目を自選にかえて熱き女の戦いが繰り広げられるってわけやね。
私はどうしたものかなあ。
どうせ、県からも部外者扱いでその辺のところ知らされてないわけだし。
(いや、実は要綱に書いてあったらしい。私が読んでなかっただけ(失礼))
全国にきたらきたで、審査員は下を向いて私の演技などそっちのけだし。(これはホント)
おまけに来年の県大会は規定で申し込んでしまっているので全国大会はなしか・・・
(これも県大会は規定で出ていても、全国大会には自選で出場できるとのこと)
そしたら再来年は・・・
八卦掌で!
(↑独学する気か?)

私も今年で孫式出場3年目。いままで自分の出番まで見学する余裕はなかったし、
終わったら終わったで、その結果に落ち込んで見学する気すらおこらなかった。
独学では分からない箇所を見学して覚えて行こう、と毎年思っていたものの、結局はそれどころじゃなく、
何も得ることなく帰るはめになっていた。でも今年は違う。
散々な結果は相変わらずだが、今年は人様の演技を見る余裕があった。
でも今更遅い!
規定は今年で最後なのだった!(爆)

伝統拳術
夕飯を済ませて気分も一新、再来年に備えて伝統拳術を見学するため弟1コート近くに移動した。
そこにW選手(万年優勝者)と奥様の陳静さんの姿が。
「(生W選手を初めて見たよ〜。うわ〜、陳静さんて顔ちっちぇー)」
テレビで見るより細くて華奢で顔がとにかくちっちゃーい。
これで筋肉隆々だったらそぐわないよね。
つーか、そんな風には見えないし、少なくとも腕はほっそりで筋肉なかったし・・・
隠し撮りしたいのグッと堪えて、形意拳から見学開始!
ほほーっ。
いいじゃん、いいじゃん♪
やってみてーっ!光線バリバリ出てますって。
グーで打つ型より、パーで打ち出す型のほうがいいわぁ♪
(↑グーとかパーとか完全に素人のノリなんですけど)
ふむふむ、形意拳もいいわねえ・・・
それに伝統拳術の種目って若いぎゃるばっかしなのかと思えば、そうでもなかった。
私もまだイケるかしら♪
(↑違うだろっ!経験積んでその年齢になったんだよ。おまえはこれから始めるんだろうに!完全にアウトだろっ!)

そしてお目当ての八卦掌。
「(おっ、あの黒い表演服の彼女。よさげでな〜い?)」
でも本番ではあんまし・・・スピードダウンしてしまったようであんまし・・・
こちらも若いギャルばっかしじゃないのが以外だった。
だって、昨年の優勝者、A県の人なんだけど結構年輩だったし。
それより、その優勝者の八卦掌なんですけど。
ぶるぶるっ、って。
八卦掌ってそうするんでしたっけ?
マナーモードの携帯みたいにぶるぶるっ、って震えましたっけ?
私も中国人の八卦掌を何度か見たことありますけど、震える八卦掌は今回初めて見ました。
震えないと良い点が出ないんですか?
う〜む・・・困った。
私の知ってる八卦掌は震えたりしないんだけどなぁ・・・

まったく、点数を上げるためには脚を上げなきゃなんないし、
孫式はまったりタメを作って見栄をきらなきゃなんないし、
八卦掌ではぶるぶるっ、って震えなきゃなんないし。
脚が上がれば太極拳がいいっつーもんじゃないだろうによっ!(怒)
今年なんかふらついてる人たちが上位入賞だったし!(怒)
やっぱり納得いきません。
八卦掌も結局はぶるぶるっ、って震えた人の成績はよかった。
どーなんてんの、審査員!
審査員の力量がよく分かりません。
・・・もういいです。
・・・眠いです。
(↑見てて退屈してきた)

これからの私
私はこれからも太極拳を続けます。
ええ続けますとも。
だけど脚が上がれば良い太極拳とはやっぱり思えません。
おそらく、私が大会を目指さないなら脚を高く上げるための練習などしないでしょう。
だってべつに人様に見せるための太極拳でないのなら脚を高く上げる必要はないわけですしっ。
とにかく今の私にとって、拳式を広めるためには独学しかありませんし、
また現在教室にも行っていない私にとって練習だって自主トレしかありません。
「それじゃ、いつまで経っても自分を高めることは出来ない」と言う人もおられるでしょう。
事実、そのことは私も危惧していることではあります。
でも、この片田舎で他にどんな方法があるというのでしょう?(←やや逆切れぎみ)

とにかく、私は大会で良い成績を求めるのはやめにしました。
私は実力もないくせに評価ばかり高望みしすぎて大会に翻弄されてました。
深く考えるのはやめにします。
もう疲れました。
点数や順位に振り回されるのがいい加減アホくさくなってきました。
だからといって、もう大会には出場しないとか、そういうんじゃなくて、難しいことは考えないで気楽に楽しもうかと。
ご隠居みたいに(笑)
それに私の出てる孫式は上位層が固まってまして、とてもそこを打ち破ることは至難の業です。
一方で、実力があっても本番で発揮できずにいる選手もおられます。
そんな中、私は幸いにも本番にめちゃめちゃ強く、したがってあがることもなく、もちろん套路を間違えることもなく、
時間オーバーすることもなく(速いくらいだ)無事演技を終えることが出来ています。
それが私にとっては当たり前でも、大部分の選手は本番で緊張のあまり実力が発揮しきれず悔しい思いをしている。
そりゃ、私だって本番前はむちゃくちゃ緊張してて「(套路が飛んじゃうんじゃなかろうか)」とか
「(真っ白になったらどうしよう・・・)」とか考えてしまってドキドキしてるのですが、
本番が始まると不思議に落ち着いてきて、「(おいっ!審査員こっち見てろよ!)」とむしろ闘士さえ湧いてくる・・・
ですから、「存分に発揮できた、悔いはない」と言えるだけで十分だと思うことにしました。
他に私が望むべくものなどなにもあるわけがないのですから。

だから・・・
「これでいいのだ!」
(by バカボンのパパ)





2006年全国大会外伝

 食に貪欲な私
上京するとなれば「なに食べようっかなぁ・・・」と、とにかく食べることで頭がいっぱい。
私って、どうしてこうも食べることに貪欲なんだ?
美味しいものがたべた〜い!
でもあんましお金はな〜い!
となれば、安くて美味い店を探すしかない。
新宿ペチカはこんな私にうってつけのお店だが、
といって、また食べ過ぎて(行ったら食べ過ぎるに決まってる)昨年の二の舞ではシャレになんない。
そんな時、タイミングよくテレビで大食いだか大盛りだかのチャンピオンを決める番組をしていた。
主に首都圏の大盛りの店が紹介されていて、そこで秋葉原にある「まぐろ亭」が出ていた。
丼からはみ出すほどのまぐろ、うに、いくら・・・の海鮮丼大盛り。
それを観ながら「わー!美味しそう・・・食べた〜い!ここ行きた〜い!」と思った私は
さっそくインターネットで検索。(こんな時しかインターネットを使わない)
写真で店構えを見れば、ガード下の店内に4、5人ぐらいしか座れなさそうな狭さ・・・
海鮮丼には大いに惹かれるものがあったが、行ってみたい興味は失せてしまった。
それに、千駄ヶ谷の体育館に遅くとも2時には着いていたい。東京に着くのが11時とすれば3時間しかない。
移動の時間を入れて逆算すれば秋葉原の「まぐろ亭」にだけ行ってお昼を食べる計画では
時間的にムダが多いし、そこまでしなくとも・・・そう思った。
では、2時頃までどこで遊ぼうか、どこで美味しいものを食べようか?

昨年、私は大会を終えて失意のうちに上野アメ横を彷徨った・・・
初めてのアメ横訪問は苦い思い出となってとしまった。
相撲Tシャツも買いそびれ、思い残すものが多かった上野アメ横にもう一度行ってみるのもいい。
そう思って今度はアメ横の飲食店を検索!
「ふむ、飲食店って思いのほか少ないのね・・・」
中華料理屋は軒を連ねているが、寿司屋となると案外なかった。
「ま、行ってみればどっかあるか・・・」
ぐらいの調子で私は大会前の時間をアメ横で過ごすことにしたのだった。
(ネット検索の意味ないじゃん!)

 7月14日(金)
いやいや、東京の暑いこと!
気温35℃はあるんじゃないの?
駅を出たとたんにモア〜〜〜・・・
買い物がてらぶらぶらするもこれといって欲しいものもなく、ひたすらぶらぶら・・・
ふむ、お昼ご飯はどうしようか。
そこに出くわしたのが丼のショーウインドウ!



うにいくら丼、まぐろはらす丼、ネギトロ丼・・・うっわー、迷うから!
それに500円〜700円くらいでお手ごろだし。
ここに決定でしょ!でも何にしようかなー。
って、迷ってネギトロいくら丼を注文。
私にとって盛りが少なめだったのは不満だけど、ま、お値段的にはこんなもんかな、って納得。
もう、ひと丼いけたけどそれじゃペチカになっちゃうからやめといた。
あ〜、美味しかった♪

お店から少し歩いたところにお寺さんがあった。
略縁起によれば‘気力、体力、財力’にご利益だそう。
一応、参っておいた。
「(どうか、套路を忘れたりしないで無事に最後まで終えられますように。。。)」

それからも炎天下のぶらぶらは続き、なんだか疲れてきた。
果物店では店先にスイカやメロン、小ぶりのヤシの実にストローをさして置いてある。
物珍しさも手伝ってか飲み終わって空になったヤシの実がダンボール山盛りになっている。
「かなり売れてるってことね・・・」
でも、私にはヤシの実ジュースにまつわる苦い経験があり・・・なんて、そんな大仰なことではなくて
ただ最初に飲んだヤシの実ジュースがマズすぎて一口飲んだだけで捨ててしまったことがあるのだ。
それは、ここにあるような小さくて白いのではなくて、かなり大きくて茶色のヤシの実だった。
以来、ヤシの実は見た目に美味しそうでも、実際は不味いもの、とインプットされていたので
あえて再挑戦する気になれなかったのだ。
でも、どうしてかヤシの実って美味しそうに見えちゃうのよね・・・
しばし立って見ていると、このチェックブラウスのおばさまがお買い上げになった。
お店のおじさんにストローさしてもらってる。



私はこの後、このチェックのおばさんにリサーチを試みた。
ツツツ・・・
ひとくち飲みかけのおばさんに「どうですぅ?」とたずねた。
「さっぱり甘くないわねー」とおばさん。
やっぱり、ヤシの実ジュースは見掛け倒しか・・・
「飲んでみる?ほれほれ・・・」とすすめるおばさん。
「♪」
いただきまーす!
ゴクッ。
・・・ふむ、不味くもないけど、美味しくもない。
いただいちゃったからもういいや。えへへ。
ちゃっかり、もらいで喉を潤して、歩き疲れたので少し早いけど体育館に向うことにする。
御徒町から乗ろうと駅に向う途中、駅を目の前にあまりの暑さに急に脱水症状が!
心臓バクバク・・・クラクラ・・・立ってるのがツライ。
ひとくちのヤシの実ジュースだけじゃ、この暑さには太刀打ちできなんだ・・・グッタリ。
暑さには自信があって、このくらいの暑さはヘッチャラだったのに、今や心臓バクバク・・・クラクラ・・・だなんて。
よる年波には勝てないということか。
こういう過信が事故を招くんだな、と実感した私だった。

 大会後の夕飯
体育館でナマW選手と奥様の陳静さんに遭遇。
私が遭遇したい本命はL先生だったが、それは叶わなかった・・・
しかし、後日情報によれば、なんとW選手、陳静さんとL先生がいっしょに食事していたのだと。
お昼ごはんを体育館の近くでとられていたとのこと。
うわ〜ん、ちょうど千駄ヶ谷の駅に着いてグッタリしながら体育館に向って歩いていた頃じゃんよ〜。
ニアミスかよ・・・ま、仕方ないね。
ところで、私は今晩のうちに宿泊先の横浜に移動しなければならなかった。
伝統拳を見学してから横浜に行こうと考えているが、どのみち宿泊先に着くのは
おそい時間になってしまうから、先に夕飯を済ませることにする。
体育館の近くってぜんぜん知らないんですけど、私は‘冷やし中華’が食べたい気分だった。
それじゃなくても、それに近いような冷たい麺が。
連れとふたりで体育館近くをぶらぶら・・・けっこう、食事するとこあるじゃん。
見つかりそうになければ駅のコンビニおにぎりでもと考えていたが、私たちは体育館近くのラーメン店に入った。
冷やし中華はなかったが、‘冷やしつけ麺’の看板がでていたので。
自動券売機で食券をかうシステムはいただけないが、味のほうはまずまずよかった。

伝統拳見学も途中で見飽きて(というか、見てても仕方ないので)、横浜に移動。
宿泊先に着いたのは9時を過ぎていた。

翌朝、ここのホテルは軽い朝食がついていた。トーストとコーヒーくらいかと思っていたが、なんのなんの・・・
ヘタなホテルのバイキング朝食よりずっとずっと食べ応えがあった。
そりゃ、会場は狭いけど、ちゃんとした牛乳もあったし、コーヒーはエスプレッソもできた。
パンも焼けたし、その種類も豊富だった。おにぎりもたくさんの種類が用意されている。
サラダのトマトは有機栽培だし、フルーツだってヨーグルトだってちゃんとしたものだった。
・・・美味しい食事はついつい食べ過ぎてしまう。
これから中華街に行って食べようというのに、ここでも満腹になるまで食べてしまった。
私って、どうしてこうも食べることに貪欲なんだろ??

 横浜といえば中華街!
ホテルから中華街まで近かったので、腹ごなしも兼ねて歩いて行った。
今日も日差しがガンガン照りつける暑い一日になりそうだ。
今回の中華街でのお目当てはふたつ!
その一、パンダグッズが欲しいー!
ということでモダンタイムスというお店に行くこと。
その二、馬さんのお店でお手ごろ中華(お粥)が食べたいー!
前回、香港で食べた腸粉に極めて近い店を見つけたので、今回のテーマはお粥である。
お粥がウリのお店は何軒かあるし、中華のメニューにはほとんどのお店でお粥が食べられる。
でも、私の理想は香港で食べた美味しいお粥だ。
ということで朝早くから夜遅くまで開店してる馬さんのお店でお粥を食べてみようと思う・・・

何通りにあるか書いたメモを家に置き忘れてきていたが、ほどなくモダンタイムスを発見。
さっそくパンダグッズを下見し、お買い物は後回しにする。
そしてあてもなく中華街をぶらぶら・・・
書道用品を買おうと大通り中国貿易公司に立ち寄る。
紙や朱肉、墨置き、筆など購入。安物の筆は無駄づかいでした・・・
その後もあてもなくぶらぶら・・・
「(あ、さっきのお店もう一回見たかったー)」って、同じ通りを何度も回って、
でも見つからなかったりして、しかも暑くて疲れてきた。
お昼も過ぎたことだし、休憩がてら馬さんのお店に行こう!
馬さんのお店は電柱に矢印付で看板があちこちにあるので、すぐ見つかった。
それにトレードマークのお人形も目立ってるし。店先では馬さん自らお人形を磨いてお掃除していた。
噂にたがわずメニューが外壁に張り出されているところからも良心的なお店みたい。
昼時を過ぎていたせいもあり、店内は空いていた。
お粥は美味しかった。けど、とっても美味しかった!というような強烈な印象はない。
それより、食べ終わって外に出るとまだ馬さんが店先にいたので、写真をお願いしたところ
「私、馬。上海から来ました・・・うんぬん・・・」と長々と自己紹介され、
「ここは中華街、向こうが小石川・・・横浜スタジアム・・・ランドマーク・・・」と観光案内までされた。
私はカメラを手にしばし馬さんの講談を聞いていたが、
突然!通りがかった人を捕まえて私のカメラを渡し、私と並んで写ってくれた。
商人根性というかサービス精神というか、馬さんのお年ならここ中華街の草分け的存在でしょう。
その中国人の商魂逞しさをまざまざと見せ付けられた思いがした。
だって、ほとんど24時間営業なのよ。馬さんガッポガッポ儲けてまっせ!


このふたつのお人形が目印の馬さんのお店。

その後もぶらぶら買い物しながら歩いていたが、歩きつかれてしまい、予定より少し早く中華街をあとにした。
新幹線の中で食べる夕飯は、いつもなら東京駅で調達しているが、
今回は時間も早めなので、連れの機転で横浜駅で調達することにした。
横浜駅なら横浜ならではの駅弁があるかもしれないもんね。
横浜駅構内にそれほど大きな売り場はなかったが、定番のシュウマイ弁当はじめ横浜と名のつく弁当があった。
私は横浜炒飯、連れは鯛めし(ってどこだ?)をゲット!
東京に向う。

 謎の集団
東京駅にも早く着きすぎて時間を持て余す。
駅構内をおみやげ物を探しながらぶらぶらしてたら思わぬものを見つけた。
それは、母が入院中、お隣のベッドだったヤエコさんの息子さんがお見舞いの時持ってきたお菓子だった。
おすそ分けをいただいたのだが、これがとっても美味しかった。
‘ゴマひとひら’という名のお菓子で、ゴマたっぷりでゴマの香りがする・・・
「美味しいお菓子ですね。どちらのですか?」と尋ねると「東京なのよ。銀座!」ということだった。
さすが銀座、どうりで上品な味だと思った。
「(銀座かぁ。こんな田舎ではこんりんざい口にできないなぁ・・・)」
と思っていたのだが、なんと東京駅構内に出店してるではないか、ってことで私もゲット!

それからホームの休憩所でボーッとしていたら、若い女性15人ほどの集団が。
みんなディズニーランドの大きな袋を下げている。
「(なんだろ?不思議な集団だわ・・・)」
と思っていたら、その女性集団が休憩所に入ってきた。
私も荷物をよけて席を詰めて・・・すると隣に座った女性の話し声が。
「!」
中国語だ!
あー、久々に耳にする中国語だ!
勉強もぜんぜんおろそかで、もう、ずいぶんと話してないし、耳にもしていない。
でもつい話しかけてしまう。
tuzi「あなたは中国人ですか?」
謎の少女「・・・あ、はい」
tuzi「中国のどちらから来ましたか?」
謎の少女「上海の近くです。」
tuzi「いつ日本に来ましたか?」
謎の少女「昨日です」
そっか、昨日日本に到着して、今日はディズニーランドに行ったわけだ。
tuzi「これからどこへ行くのですか?」
謎の少女「S市です」
tuzi「S市?Y県の?」
謎の少女「そうです。仕事です」
tuzi「S市にはどのくらいいますか?」
謎の少女「1年です。1年したら中国に帰ります」
そっか・・・
日本に来ていきなりディズニーランドで遊ばせて、その後は1年みっちり働いてもらう。
1年したら別の人たちと交替するんだろうな。
何の仕事か聞けなかったが(とっさに中国語が出てこなかった)これから彼女達には
厳しい1年が待ってることだろう。
謎の少女「あなたはどこへ行きますか?」
tuzi「これから家に帰るところです」
謎の少女「用事があったのですか?」
tuzi「太極拳の競技大会に参加しに来たのです。あなたは太極拳ができますか?」
謎の少女「(笑って)いいえー」
私は中国も大好きだし、その中国の文化である太極拳には目がないのよ。
と力説する私を「(私の国、中国では年寄りしかしないような太極拳が好きだなんて・・・)」と
不思議そうに私を見つめる出稼ぎ少女。
ええ、ええ、分かってますとも。
中国の一般の若者のそういうリアクションには慣れっこですから(笑)

ほどなく私たちは新幹線に乗り込み、横浜駅で仕入れた駅弁を、好物の冷えた野菜ジュースで食して、
幸せな気分で家路についたのでした。
(横浜炒飯は見た目はふつうだけど、見た目以上に美味しかった)


冷えた野菜ジュースと横浜炒飯、豪勢な鯛めし。


食しながら連れと大会を振り返る。
つまるところ、「脚が上がらなければ点数は上がらない」ということで落ち着いた。
そして私は密かに横浜炒飯に誓った。
来年は孫式自選で参上だーっ!
(脚を上げる、点数を上げる気があるかどうかは別として)
そして美味いもん食い倒すぞーっ!
(美味いもんが食べたいが為、上京したいらしい)

大会参加と食べること。
切っても切り離せないこのふたつ。
・・・はっ!?
「全国大会外伝」って実は‘tuziの食べ歩き日記’なのか・・・?